ビタミンって?
体に必要な栄養素は大きく五つに分類することができ、これを五大栄養素といいます。その中の一つで、体に有益な効果・効能のある有機化合物のことをビタミンといいます。ビタミンAやビタミンB、ビタミンCなどはよく名前を聞きますし、ビタミン様物質とも呼ばれる葉酸やCoQ10などもビタミンの一種です。
一口にビタミンといってもその役割や特性は様々で、皮膚や粘膜を保護するもの、体の免疫力を高めるもの、代謝や合成にかかわるものなどがあります。それぞれに適した用法や用量があり水溶性か脂溶性かといった違いもありますので、きちんと摂っているつもりでも実は効率良く摂れていない場合もあり、一概には言えませんが、現代人にはミネラルと共に比較的不足しがちな栄養素といえるのではないでしょうか。
中にはダイエットの際特に不足しがちになるものもありますし、美白といった用途にも用いられるビタミンもありますので、その有益性をちゃんと理解しておかないといけませんね。
代表的なビタミン

- ビタミンB
- ビタミンB群とも大別される水溶性のビタミンです。必須栄養素も多くあり、健康な体作りには欠かせないものでありながら体内では十分に生産されないため、食事での補給が必要となる栄養素です。
ビタミンB1は糖の代謝に、ビタミンB2は不足すると肌荒れの原因に、ビタミンB6はアミノ酸やグリコーゲンの分解に関係があります。 - ビタミンC
- Bと同じく水溶性のビタミンで、野菜や果物にも多く含まれている栄養素です。
運動やストレス・喫煙といった要素で増減することがあり、ダイエットの際には摂取量に注意したいビタミンです。また、美白やシミの予防といった美肌に関するビタミンとしても注目したいところですね。 - ビタミンH
- またはビタミンB7ともいい、水溶性で糖やアミノ酸の代謝に関与しています。
名前にもついているHはドイツ語で皮膚を表す言葉の頭文字です。その名のとおり皮膚に関係する効果があり、毛細血管の血行をよくして細胞の活性化を図ることで細胞の健康を保つ、美肌サプリメントとしても利用されている栄養素です。 - α‐リポ酸
- ビタミン様物質とも呼ばれるビタミンに似た性質を持つ補酵素です。
体内で生産されますが加齢と共に生産量が減少することが知られており、主に炭水化物の代謝に関連していることから中年太りの一因とも考えられています。つまり肥満に効果があるダイエットサプリとして、メタボリックシンドローム対策等にも使われている栄養素です。 - コエンザイムQ10(CoQ10)
- ビタミンQともいいます。CoQ10も体内での生産量が歳と共に減少してしまうことやストレスでも増減することが知られており、これを摂取することでのアンチエイジングやダイエットなどの美容効果が期待されていますね。美容サプリとしても良く名前を聞く栄養素じゃないでしょうか。
ビタミンの摂取
ビタミンは天然に由来するものがほとんどで、元々の必要量もそう多くはないので、野菜や果物を多く摂取することで大部分はカバーできるかと思います。ですが、それぞれの食物に含まれているビタミン量もまちまちで、すべてを確実に摂ろうと思ったらけっこうな量の食事が必要になるかもしれません。また、最初にも触れましたがビタミンには脂溶性のものもあり、脂と一緒に摂取することで体内に吸収されやすくなる場合もあるのですが、そうなると逆にカロリーが心配。
そこでサプリメントを利用することも視野に入るわけですが、ダイエット効果を追及して偏ったビタミンだけを続けて摂取するのでは逆に栄養が偏って健康に害を及ぼす可能性があります。水溶性のビタミンはその性質のために摂り過ぎても水分と一緒に排出されるとしても、やはり過剰摂取は避けたいところです。
適度なカロリー摂取と適度なサプリメントでの補給で、理想のダイエットは達成していきたいですね。
参考リンク ビタミン